戸籍謄本と戸籍抄本の取り方と違い

2019年6月21日戸籍

パスポートの申請時、婚姻届の提出時、相続手続きなど普段はあまり目にしませんが、5年・10年、人生の節目のタイミングで必要となる戸籍謄本(抄本)。

そもそも、戸籍とは何なのか、戸籍について詳しくご紹介いたします。

目次: Q.戸籍って?

戸籍とは

戸籍申請書類 戸籍とは、その人がどこで生まれ、両親の名前、結婚相手、いつ亡くなったか等、国民各個人の身分事項をはっきりさせる・証明する目的で作成されている公文書の事です。

以前の戸籍は、家を単位にしておりましたが、現在は夫婦を単位に作成されています。

日本での戸籍の歴史は古く、飛鳥時代から使われていたそうで、明治時代から本格的な戸籍制度が開始し、戦後には新しい戸籍法が施行され、電子化が進められています。

現在は主にパスポートの発券、婚姻届けの提出時、遺産相続などで利用されています。

Q.戸籍と住民票の違うの?

戸籍と住民票の違いをわかりやすくご説明すると

戸籍 →家族や身分関係の証明
住民票→その人の住所地を証明

と全くの別物になります。

戸籍に記載されている情報って?

戸籍には
  • 本籍
  • 氏名
  • 生年月日
  • 両親
  • 続柄
  • 出生(出生日、出生地、届出日、届出人)
  • 婚姻(婚姻日、配偶者、従前戸籍)
が登録されており、戸籍謄本(全部事項証明)を申請・請求することで内容を確認することができます。

Q.戸籍謄本(全部証明)って?

戸籍謄本 戸籍謄本(全部証明)とは、戸籍謄本を取る方の戸籍情報のほかに、配偶者やその間に生まれた子の家族や身分関係を証明する情報が紙で記されたものです。

現在、各市町村で電子化が進められており、名称が戸籍全部事項証明書に変更となっております。
(引き続き紙で管理・運用されている市町村は戸籍謄本(全部証明)の名称のままです。)

また、市町村によっては電子化以前の結婚や離婚、死亡などで除籍になっている方は、戸籍全部事項証明書に記載されていない場合もあります。

これらの記載が必要な場合は、平成改製原戸籍を戸籍全部事項証明書を請求する市町村の窓口へご相談ください。

Q.戸籍抄本って?

戸籍抄本(こせきしょうほん)とは、戸籍の記載のうち、請求者が指定した一部を抜き写し、またそれを証明するものです。

戸籍謄本と同様に電子化が進められており、戸籍個人事項証明書に名称が変更となっております。

また、市町村によっては電子化以前の結婚や離婚、死亡などで除籍になっている方は、戸籍個人事項証明書に記載されてない場合もあります。

これらの記載が必要な場合は、平成改製原戸籍を戸籍個人事項証明書を請求する市町村の窓口へご相談ください。

Q.戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)と戸籍抄本(戸籍個人事項証明書)の違いって?

戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)は戸籍に入っている全員分の証明であり、戸籍抄本(戸籍個人事項証明書)は請求した一部の方を証明するものです。

Q.平成改製原戸籍って?

改製原戸籍(「かいせいげんこせき」または「かいせいはらこせき」)とは戸籍法が施行されて以来、現在までに5回(戸籍を電子化していない市町村では4回)戸籍簿の様式変更があり、その際にその当時有効な(除籍になっていない)戸籍は、新様式への作り替え作業が行われました。

この「作り替え前のもの」を改製原戸籍といいます。

従来の紙戸籍からコンピュータ戸籍への「作り替え(様式変更)」が行われましたので、今回の作り替え前のものを特に「平成改製原戸籍」と呼ばれております。

10年から15年前に多くの市町村では戸籍の電子化が行われており、その際様式変更がされており、過去を遡って戸籍が必要となる場合は改製原戸籍が必要となります。

各市町村の窓口で請求できますので、詳細につきましては請求予定の窓口へご相談ください。

Q.戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)と戸籍抄本(戸籍個人事項証明書)の取り方って?

戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)と戸籍抄本(戸籍個人事項証明書)の取り方(請求・申請)について詳しく紹介いたします

戸籍謄本・戸籍抄本は
・本人が直接役所・役場で請求
・代理人による請求
・郵送による請求
・コンビニエンスストア、イオン・イオンスタイル、郵便局等の交付サービスを利用して発行

など、現在では役所、役場に直接出向かなくても戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)と戸籍抄本(戸籍個人事項証明書)を取得できるようになりました。

以下では、より詳しくご紹介してまいります。

Q.戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)と戸籍抄本(戸籍個人事項証明書)の取得できる場所って?

戸籍謄本と戸籍抄本は現在お住まいの地域の市町村ではなく本籍地のある市町村の役所・役場にて行います。

現在お住まいの地域と本籍地が異なる場合、本籍地のある市町村の役所・役場に直接出向いていただく、ご家族などの代理人に依頼する、郵送で戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)と戸籍抄本(戸籍個人事項証明書)を送付してもらう等の方法があります。

また一部自治体ではコンビニエンスストア(セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップ)、イオン・イオンスタイル、郵便局等でも取得申請が可能となっております。

Q.戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)と戸籍抄本(戸籍個人事項証明書)の取得時に必要なものって?

戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)・戸籍抄本(戸籍個人事項証明書)を取得(請求)する場合、窓口や方法によって必要なものが変わってきます。

各市町村の窓口で戸籍謄本・戸籍抄本を請求する場合


▼申請時に必要となるもの
・戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)と戸籍抄本(戸籍個人事項証明書)の交付申請書
・本人確認のできる身分証明書
・手数料(詳しくは下記参照)
・申請者の印鑑(※市町村によっては自筆で可)

※ダウンロード交付申請書は窓口提出用と郵送用では異なりますのでご注意ください。


また郵送での請求の場合、1週間以上かかりますので、余裕を持ったスケジュールで申請を行ってください。

郵送で戸籍謄本・戸籍抄本を請求する場合


▼申請時に必要となるもの
・戸籍謄本と戸籍抄本の郵送請求の申請書(戸籍郵送請求書)
・請求される人の本人確認書類の写し(運転免許証、個人番号カード等)
・手数料(詳しくは下記参照)
・切手を貼った返信用封筒もしくは返信用の切手※
・代理で取得される場合は、請求される人の委任状

※各市町村によって異なりますので、事前に請求予定の窓口または各市町村のホームページにてご覧ください。


コンビニエンスストア、イオン、郵便局等で戸籍謄本・戸籍抄本を取得する場合


各市町村によって異なりますが、コンビニエンスストア(セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップ)、イオン・イオンスタイル、一部の郵便局にて戸籍謄本・戸籍抄本等が取得できるようになりました。

▼申請時に必要となるもの
・マイナンバーカードまたは利用者登録をした住民基本台帳
・手数料

※個人番号通知カードでは戸籍謄本・戸籍抄本の交付サービスは利用できませんのでご注意ください。


各市町村によって利用時間、証明発行手数料が異なりますので、事前に請求予定の窓口または各市町村のホームページにてご覧ください。

また利用できるのは住民票及び本籍地がある方のみとなります。

コンビニエンスストア、イオン・イオンスタイル、郵便局などで戸籍謄本・戸籍抄本を請求できるのは本人のみで、代理人は認められておりませんのでご注意ください。

Q.戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)と戸籍抄本(戸籍個人事項証明書)の代理人申請はできるの?

戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)と戸籍抄本(戸籍個人事項証明書)は本人に限らず、代理人が申請を行う事ができます。

代理人が戸籍謄本・戸籍抄本を申請する場合、委任状が不要・必要となるケースがあります。

ここではわかりやすく、具体例を挙げてご説明いたします。

▼委任状が不要
・戸籍謄本・戸籍抄本の請求される人と同一世帯の方(同じ住民票に載っている方)
・請求される人の直径の尊属(父母・祖父母)・卑属(子・孫)

▼委任状が必要
・結婚して戸籍が別になった兄弟姉妹
・叔父叔母、おい、めいなど傍系尊属・卑属
・第三者の個人・法人

兄弟姉妹の戸籍謄本・戸籍抄本を請求する場合、遺産相続手続きなど正当な理由がない限り、委任状が必要となります。

正当な理由につきましては、様々なケースが想定されますので、事前に請求予定の役所・役場にて委任状の有無の相談されることをおススメします。

Q.除籍全部(個人)事項証明書・除籍謄謄本(抄本)って?

戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)・戸籍抄本とは別に除籍全部(個人)事項証明書・除籍謄(抄)本というものが存在します。

戸籍上の除籍とは、戸籍に記載されている方が、何らかの理由(死亡、婚姻、離婚、転籍など)の理由で全員が除かれている戸籍を除籍と言い、除籍された戸籍は除籍簿に記載されます。

一部の方だけ除かれている状態では、「除籍」ではなく「戸籍」になります。

具体例で説明させていただくと、

父・母・娘の3人のご家庭で、娘が婚姻により別の戸籍に入り、その後父・母が亡くなり戸籍上一人も残っておらず全員が除かれている状態のため、「除籍」となります。

Q.除籍全部事項証明書(除籍謄本)って?

戸籍から全員が除かれている「除籍」の状態の全員を証明するものです。

また管理している媒体によって名称が異なっており、

紙で戸籍を管理している場合:「除籍謄本(じょせきとうほん)」

コンピュータで管理している場合:「除籍全部事項証明書(じょせきぜんぶじこうしょうめいしょ)」

と言います。

コンピュータで管理している自治体がほとんどですが、一部自治体では従来通り紙で管理している場合もあります。

Q.除籍個人事項証明書(除籍抄本)って?

除籍全部事項証明書(除籍謄本)は除籍に記載されている方全員でしたが、除籍個人事項証明書(除籍抄本)は指定された方のみを証明するものです。

指定された方以外は省かれてしまいますので、ご注意ください。

こちらも名称は

紙で戸籍を管理している場合:「除籍抄本(じょせきしょうほん)」

コンピュータで管理している場合:「除籍個人事項証明書(じょせきこじんじこうしょうめいしょ)」
と言います。

コンピュータで管理している自治体がほとんどですが、一部自治体では従来通り紙で管理している場合もあります。

Q.除籍全部(個人)事項証明書・除籍謄謄本(抄本)はどのような時に必要となるの?

除籍全部(個人)事項証明書・除籍謄謄本(抄本)は主に遺産相続などで利用されています。

また死亡したことの証明のため、遺族年金や生命保険の請求の際に提出書類で必要となる場合もあります。

Q.除籍全部(個人)事項証明書・除籍謄謄本(抄本)の保存期間って?

平成22年6月1日に戸籍法が改正され、除籍全部(個人)事項証明書・除籍謄謄本(抄本)の保存期間が80年から150年に伸長されました。

この期間は必ず保管しなければならないのですが、保存期間経過後は各市町村の判断で処分、保管されます。

詳細につきましては、請求予定の各市町村の役所窓口にご相談ください。

Q.戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)と戸籍抄本(戸籍個人事項証明書)の手数料はいくら?

戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)や戸籍抄本(戸籍個人事項証明書)などを役所で発行をお願いする場合、受取の際手数料を支払わなければなりません。

戸籍謄本と戸籍抄本は全国共通で1通あたり450円となっております。

郵送で依頼する場合は、手数料以外に別途送料または切手の貼った返信封筒が必要になりますので、請求予定の役所・役場にご確認ください。

また、一部の地域では証明書コンビニ交付サービスが開始され、マイナンバーカードをお持ちの方はコンビニエンスストア(セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップ)やイオン・イオンスタイル、郵便局等の交付サービスなどでも戸籍謄本を入手する事が可能となりました。

但し、市町村によって支払う手数料が異なる場合がありますのでご注意ください。
(本稿では、東京都・大阪府等首都圏の手数料を掲載しております。手数料の詳細につきましてはお住まいの市町村の窓口にご確認ください。)

役所の窓口と証明書コンビニ交付サービスの手数料

種類窓口での手数料コンビニでの手数料
戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)1通 450円250円~450円
戸籍抄本(戸籍個人事項証明書)1通 450円250円~450円
戸籍の附票の写し1通 200円200円
※本籍がお住まいの市町村以外の方はコンビニ交付サービスで戸籍謄本、戸籍抄本等を取得することはできません。

※証明書コンビニ交付サービスをご利用になられる場合は、マイナンバーカードが必要です。